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採光を考えよう

暗い室内は健康の大敵

 かのナイチンゲールは、「暗い家は、間違いなく不健康な家である」という言葉を残しているそうです。

 日光には細菌を殺したり、血圧や血糖を低下させるなどといった、私たちの健康に欠かせない多くの効果があるとのこと。

 また、充分な明るさがない中で暮らしのさまざまな営みをすることは、視力に悪い影響を及ぼす上、家事などの効率が悪くなることで思わぬストレスの原因になると言われています。

 皆さんは、居室それぞれの使い方によって確保したい明るさの目安があるということはご存知でしょうか。

部屋ごとに最適な明るさがあります

 明るさは、ルクス(lx)という単位で表されます。たとえば読書をするのに適した環境をつくるには、500ルクスは必要であるといわれています。

 キッチンで料理をするには、200〜500ルクス。編み物や裁縫など細かい作業をする部屋には1,000〜2,000ルクス程度が必要とのことです。

ちなみに、20Wの蛍光灯は約300ルクスの明るさです。もちろん、夜間には適切な照明の設置でこれらの明るさを確保することが大事です。

 でも、日中は戸外の明るさに目が慣れている分、照明だけでは暗さによる不快感を伴いやすく、周囲との明暗の差による目の疲労度も大きいと言われます。では、採光によって快適な明るさを得るにはどうしたらよいのでしょうか。

居室の用途や広さで決めたい窓の大きさ

子供部屋には500ルクス

 子供部屋なら、お子さんがそこで本を読んだり勉強をするのですから500ルクスは欲しいところ。たとえばそこが6帖の広さなら、おおよそ5m2以上の大きさで窓を設けましょう。

 めやすとしては掃出し窓(高さ1.8m×幅1.7mとして)を1ヶ所と、腰窓(高さ1.2m×幅1.7mとして)を1ヶ所設ければ、日中には500ルクス以上の明るさが行きわたる健康的な環境になるでしょう。

 これがリビングの場合、同じ5m2分の窓を設けても、20帖ほどの広さまで必要な明るさを確保できるといわれています。

 なぜなら、お話や団らんを楽しむ空間としては、200ルクスもあれば不快さやストレスを感じにくいからです。

 つまり、居室の大きさだけではなく、そこは何をする部屋なのか、ということも考えながら窓の大きさや数を設定することが大切なのです。

最終手段はトップライト

 とはいえ、建設地の条件によって、思うように窓が設けられない場合もあるでしょう。そこで、真上に居室などがない場合なら、トップライト(天窓)を有効に設置しましょう。

 トップライトには、壁に設けた同じ大きさの窓に比べ、3倍の採光効果があることが建築基準法にも定められているほどなのです。

 また、プライバシーを守るために通常の高さで窓を設けにくい場所などには、ハイサイドサッシがオススメ。上手に視線を逃がしながら充分な明るさを得るのにとても効果的です。

 毎日を暮らす住まいなのですから、暗くてストレスを感じるような環境ではいけません。工務店と相談しながら窓の設定を工夫して、明るさを満喫できる気持ちよい住まいにしたいですね。



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